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Fascial Manipulation®(筋膜マニピュレーション)

 Fascial Manipulation®(筋膜マニピュレーション)とは 

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​Fascial Manipulation®(筋膜マニピュレーション) とは、1987年からイタリアの理学療法士「Luigi Stecco」氏によって体系化されてきた徒手療法であり、ファッシア(筋膜系)の機能的な異常(ファッシアの高密度化、基質のゲル化、ヒアルロン酸の凝集化)を、特定のからだのラインに沿って解きほぐしていく、全身に対する評価、改善技術です。現在、あなたのからだに表れている不調や痛みは、症状を感じている部分に原因があるとは限らないかもしれません。

Fascial Manipulationでは、問診に時間をかけ、その原因を全身から探し出します。

からだのシステム全体の生理的バランスを把握し、筋骨格系全体、内臓・リンパ・血管・精神などの内部機能系全体、およびこの2つのシステムの相互関係に焦点を当て、からだのシステム全体を正常な生理的バランスに戻すために必要な原因を改善に導きます。

たいむは「Luigi Stecco」氏の長女であり、医師であるとともに世界的なファッシアの第一人者である「Carla Stecco」氏、および長男で同じく医師である「Antonio Stecco」氏から直接学び、イタリア本部が主催する筆記試験・実技試験により同氏より直接認定を受けた、日本でも数少ない「Fascial Manipulation Specialist」が2名在籍しています。

Fascial Manipulation®の名称およびロゴを使用できるのは、イタリア本部が主催する認定試験に合格したFascial Manipulation® Specialist 以上の有資格者のみと厳格に定められています。

 鍼灸との関連性 

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​「Luigi Stecco」氏は医学的・解剖学的見地からファッシアの研究を進めていく中で、鍼灸・経穴経路との間に相関があることに気が付きました。鍼灸はからだの表面と内臓の関係、からだの機能や病気の成り立ちをもとに数多の経験によって積み重ねられてきた素晴らしい理論体系です。その鍼灸のポイントと、西洋医学による解剖学的・機能運動学的な見地から見たポイントが非常に似ていることがわかってきたのです。

「Luigi Stecco」氏は、その解剖学的・機能運動学的見地から定めたポイントを協調中心(Center Of Coordination:CC)呼ぶこととし、ファッシアにある固有受容器への関与を仮説として立て、「ファッシアの生理学は、経穴と対応する協調中心(CC)を持つ筋膜単位と関係する」と報告しています。

 筋膜単位 

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​「Luigi Stecco」氏は、ファッシアは6つの筋膜単位で構成され、からだにある14の分節を、3つの面上で動かしていると定義しました。この各筋膜単位には「特定の運動により痛みを知覚する認知中心(Center Of Perception:CP)があり、対応する協調中心(CC)へのアプローチによって、症状の改善が期待できます。

2つの筋膜単位のベクトルは1つの融合中心(Center Of Fusion:CF)を構成しており、融合中心(CF)は腱や支帯、靭帯を通して制御されていることもわかってきました。基本である協調中心(CC)へのアプローチのみでは原因を絞り切れないとき、この融合中心(CF)へのアプローチが重要になってきます。

また、この協調中心(CC)および融合中心(CF)へのアプローチによって、筋骨格系のみならず内部機能系へのアプローチも可能となり、筋骨格系が内部機能系に、内部機能系が筋骨格系に与える影響についても対応が可能となってきました。

​からだの不調は筋骨格系だけでも、内部機能だけでも十分ではなく、相互のバランスを整えることが重要になります。

 なぜファッシアが重要なのか 

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筋肉が骨にくっついていく部分は、筋繊維の37%しかないことがわかっています。ではその他の63%の部分が伝える力はどこに行くのでしょうか。長年それは不明でしたが、Thomas Findleyらによる研究の結果、筋肉の中腹などから、筋繊維がファッシアにくっついているものが多数存在していることが証明されました。

ファッシアは筋膜系という名前となっているように、骨格筋や内臓などの組織を膜として覆っているだけではなく、各筋肉が発生させるパワーを離れた場所まで伝達する役目も担っていることがわかってきたのです。

そのことはつまり、ファッシア(筋膜系)に異常が生じるとパワーが発揮しにくくなったり、ファッシア(筋膜系)を介してパワーだけではなく痛みも波及しやすいことを意味してます。

筋肉や骨格を整えるだけではなく、ファッシア(筋膜系)を含めたからだ全体を整えることが、疲れにくいからだづくりや、よりパフォーマンスを発揮できるからだづくり、繰り返す不調や姿勢の改善に重要なのです。

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